いきなりですが…失敗しないプリント業者選びの結論です。

Tシャツやトートバッグ、巾着やジャンパーのプリント業者選びは「安さ」と「品質」と「納期」で勝負が決まります。何だかんだと言ってもやっぱりこの3大要素は、いつの時代でも外せません。価格は見積もりフォームからの問い合わせが必要な業者もあれば、概算単価をサイトに掲載している業者もあります。

品質の見極めは非常に重要で、オリジナルTシャツの作成は、多岐に渡る総合的な知識が必要となる為、設立から20年以上経過している業者の方が何かと安心です。なぜ10年以上ではないのかというと、10年程度の経験では、そこそこの経験はつめている可能性は高いのですが、ありとあらゆる経験を積んでいるかというとそういう訳ではありません。その為、万が一のトラブルの発生が高くなる可能性がございます。私も経験10年目くらいの時期は、まだまだ青かったなぁと、現状の進化を考えるといろいろと思う事があります。

プリント業者の比較サイトの活用の仕方

さまざまなサイトでプリント業者ランキングを発表しています。どのポジションからそのような評価をしているのかを見極めることが重要です。

自社サイト内でランキングを発表し、自社を1位にしている業者もいらっしゃいますが、より精度が高い評価を見つけるには、第三者が評価しているサイトか、My bestのような評価そのものを会社に事業領域にしている会社の評価は、ある程度信ぴょう性が高いと言えるでしょう。

比較会社として、5社とか10社しか掲載していない業者もございますが、そのようなサイトは契約金額(広報費)等でおすすめしている場合が多いです。また、掲載数が多い「Tシャツカカク」のようなサイトから探すのも良い手段と言えます。数多く掲載しているということは、特定の業者からの収益を頼りに運営している可能性が低く、恣意的なランキングにはならない可能性が高まります。あまり評価が高くないサイトが何がしかの理由でサイト上位の会社として掲載されていないか?おすすめサイトがポジショントークになっていないか?等々を見極める必要があります。

1. プリント方法|さまざまな種類がありますが…

プリント手法にはさまざまな種類がございますが、ご希望の商品とデザイン、数量、ご用途等がお決まりでしたら、ある程度印刷手法は限定されてきます。組み合わせはかなり複雑ですので、なるべくお問合せの段階でデザインをご用意いただき、使用目的と納期を含めて、複数のプリント業者に相談するのが、よりよい物をリーズナブルに作成する最短コースとなります。

練習着なのにフルカラー転写|あまりオススメできません。

飲食店のユニフォームや、スポーツの練習着で共有デザインを入れる際は、シルクスクリーンプリントがおすすめです。シルクプリントは、ドロッとしインクをスキージと呼ばれる硬質のゴムベラでプリントを行います。スキージで押し込まれたインクは、生地と適度に絡み合い、洗濯してもプリントを取れずらくします。

一方、フルカラー印刷が可能なDTF(フィルム転写)プリントや、デジタル転写は、どちらもシートをプレス機で圧着して接着力を持たせています。慎重にお洗濯をすればある程度の期間はプリントが維持されますが、タンブラー乾燥機等に入れると、プリント面の痛みが比較的早くプリントも取れやすくなってしまいます。

また同じフルカラー系でも昇華プリントは話が変わり、場合によってはシルクプリントより強固に生地に色が転写する印刷方法もあります。いわゆるスポーツ系のユニフォームで、全面プリントが施されているものは、多くの物が昇華プリントよる染色となっております。

個別の名前や番号を入れるのではなく、共通のデザインでオリジナルデザインに印刷を行う場合は、シルクプリントがオススメです。

シルクスクリーン|枚数が増えるほど強い

衣類への最も標準的なプリント手法はシルクプリントと呼ばれております。正式にはシルクスクリーンプリントと呼ばれ、色ごとに版を作ってインクを刷る方式です。初期費用(版代)がかかる代わりに、枚数が増えるほど1枚あたりのコストが下がります。

詳細は異なるのですが、多色の木版画をイメージして頂くと想像がつきやすいかもしれません。

細かな網戸上の紗の上に膜が張ってあり、デザイン部分だけその膜に穴が開いている為、インクが生地まで届き、デザインが描画されます。

耐久性が高く、追加発注で同じ色・同じ位置・同じ風合いを再現できる可能性高く、今後何度も同じデザインを使用する場合に向いております。

弊社のようにシルクスクリーンプリントにも関わらず、10枚の小ロットでの制作でも激安価格の業者も存在します。1枚770円で制作できるものが、別の業者だと1540円と2倍の料金になってしまう…という事は、普通に起きてしまいますので、無駄なコストをなるべく発生させないように心掛けたいものです。

DTF(インクジェット転写)|2021年以降の新しいプリント方式

フィルムにインクジェット印刷した絵柄に糊を付着し乾燥させ、熱で転写する方式です。フルカラー表現と発色に強く、濃色ボディでも比較的色が出しやすいのが特徴です。最近ではインク自体に糊の成分が含まれているタイプも出てきており、1年ごとに徐々に新しい印刷方式が編み出されているのが現状です。

他のマーキング手法は数十年の歴史があるものほとんどで、私としては、まさか2020年代に新しいプリント方法が開発され普及するとは思っておりませんでした。

耐久性も大きく向上しているものの、シルクプリントよりは洗濯堅牢度は劣ります。小ロット〜中ロットの最適解になりやすい方式ですが、ユニフォーム等、繰り返し高頻度で洗濯する用途の場合は、あまり適していないプリント方法です。手洗い等で丁寧に洗えばある程度繰り返し使用できるもののタンブラー乾燥は厳禁です。

用途 / デザイン おすすめ 理由
ロゴ・文字(1〜2色) シルクプリント 洗濯堅牢度・発色・追加運用が強い
写真・イラスト DTF(インクジェット転写) 階調と色の自由度が高い
背番号・名前入れ・贈答品 DTF(インクジェット転写) 個別差分に最適

その他のプリント手法

他にもデジタル転写や昇華転写等、用途やロットやデザイン内容によって、より適したプリント手法をご提案しております。プリント手法は素材や生地色等によって異なりますので、かなり複雑です。

ご希望の商品と共に、数量やご用途をお知らせ頂ければ、折り返しメールやLINE等でご返答しておりますので、何卒、宜しくお願い申し上げます。

お問合せフォーム

2. 水性インクと油性インクについて(シルクプリント)

    衣類へのシルクスクリーンプリント方法として大きく2つのインクの種類がございます。

    1つが水性インクで、2つ目が油性インクです。

    ここからはやや専門的に話になってしまいますが、2つ目の油性インクは大きく2つに分類されます。
    1つが、プラスチゾル(プラチゾル/Pゾル)系インクで、もう1つがが溶剤(ソルベント)系インクです。

    日本のTシャツの現場において一番多いのが、水性インクです。
    昔ながらの長台(製品台)を使用して印刷することが多く比較的コストは安価にプリントする事が可能です。

    次に多いのがプラスチゾルインクです。回転印刷機を使ってプリントされる事が多くなっております。

    衣類への印刷であまり使用されていないのが溶剤系インクで、使用する場合は、撥水系の生地が使用されているブルゾンやジャンパー等のプリント際に使用されることが一般的には多いです。

    マニアックな話を記載しますと、油性インクを呼ばれる事が多いですが、実はどちらもあまり油とは関係がありません。
    水を媒介していない…というニュアンスで、油性という言葉が使われています。

    分かりやすい例でいうと、ゼブラのマジック等も油性と水性に枠われておりますが油性インキはアルコール系溶剤を媒体にしていますので、厳密には油ではありません。水性インクは文字通り水を媒体としています。

    プラチゾルインクは、高温でPVC樹脂が硬化するインクで、溶剤インクは媒体として使用されているシンナー系溶剤が発揮(自然蒸発)して樹脂が硬化します。

    ということで、日本では油性・水性と分けて表現される事が多いのですが、それぞれ特性が異なります。
    水性インクはすぐにインクが乾いてしまいますので、細い線のプリントが苦手です。

    油性(プラスチゾル)インクは、常温ではなかなか乾燥しない為、細い線を出すことが得意です。

    デザインやプリント素材のの種類、納期によって異なるインクを選択して、実際の現場では印刷作業を行っているのが現状です。

    3. 価格の仕組み|「要素の単価」だけで比較しない

    同じ商品でも事業者によって大きく卸し価格は異なります。

    なぜ、そんなにコストの差が出てしまうのでしょうか?

    オリジナルグッズ業者が販売する商品の単価が大きく異なる理由はいくつかございます。

    1,業者によって1枚辺りの利幅の考え方が異なる

    2,技術力がなく1枚辺りの生産スピードが遅い

    3,そもそも提供するサービスが異なる

    4,そもそも提供する品質が異なる

    プライシング(商品販売価格)を考えると非常に奥深い世界と言えますし、技術力についても、知恵を絞っておりそうでない会社とでは、驚くほどの違いがございます。販促物として使用を想定しているのか?

    見積もりの基本構造は、さまざまな「要素」によって成り立っています。

    一般的には、総額 = ボディ代 (アイテム代)+ 印刷代 + 版代 + オプション + 送料 の場合が多くなりますが、業者によって考え方が大きくことなります。版代0円でも、ボディ代が高くなる事もありますし、さまざまな差異が出てきます。

    少量はオンデマンド(DTFインクジェット転写や昇華転写等)が安く、枚数が増えるほどシルクのコストパフォーマンスが良くなります。

    また、A社は単価が安いが送料と袋詰めが高い、B社は単価は少し高いが送料込みで袋詰めも安い、といった逆転が頻発します。

    必ず「総額」で比較することをお勧めいたします。

    4. 納期の考え方|「打ち合わせ時間」と「ラインの空き状況」

    実務で一番多い遅れの原因は、工場の作業時間ではなく、入稿不備、在庫切れ等の場合が多いです。

    「最短◯日」という表示は、これら全ての条件が揃ったときに成立しますので、ギリギリの注文と入稿になるのではなく、用意ができた段階でなるべく早めに注文を行いデータチェック等の次の段階に進めることが重要です。

    ご注文とご納期のチェックリスト

    • 使用日から逆算して「手元到着日」を決めているか(3〜7日前推奨)
    • データは完成しているか?(関係者への確認。もしくは一任のOKを貰う)
    • ボディ(Tシャツやブルゾン等のアイテムをそう呼んでおります)在庫は確保できるか(代替案も用意)
    • あまりに空いている業者は人気がない業者の場合もあります。仕事は忙しい業者に頼む方が安心できます。

    5. 入稿データとデザイン作法(テンプレ)

    入稿で手間取りますと、納期やコストにも影響がでる場合がございます。

    入稿前の最終チェック

      • データ:Illustratorのパスデータを用意できるか?フルカラーデザインならPhotoshopの場合も多い
      • フォント:Illustratorならアウトライン化されているか
      • 画像リンク:埋め込み済みかどうか。
      • 解像度:Photoshopの実寸でフルカラーは350dpi、モノクロ画像1200dpi以上あるか(小さい画像は荒れます)
      • 透過:背景のゴミやフチが残っていないか(黒背景で要確認)

    等々、多数のチェック項目がありますので、まずはお問合せ頂ければ、自動返信メールがすぐに届きますので、そのメールに返信する形でデザインデータをお送り頂ければ、弊社の方で確認致しますので、専門の業者に見てもらうのが一番確実で楽で速い方法となります。

    6. 【比較表】おすすめTシャツプリント業者10社

    まずは「自分の用途に合う会社」を2〜3社に絞りましょう。

    オススメ度 会社名 特徴・強み 向いている用途 注意点
    プリントロビン 自己推薦となってしまい恐縮ですが、安価・品質・納期のバランスが良く、総合力No.1の業者と言えると思います。 法人・大口・物販・複雑案件 最短狙いは早めの仕様固定が鍵
    UP-T オンライン完結。1枚から送料無料。グッズ展開が広い。 個人〜法人・小ロット・まず試す 選択肢が多いので迷わないように
    印刷通販デジタ シール印刷で培った高精細プリント。クリエイター御用達。 作品・販売用グッズ こだわる分、納期は要確認
    TMIX 最短即日発送。価格重視で比較しやすい。 超短納期・予算優先 風合い等は要確認
    ラクスル 大手・販促・社内配布で“手間なく”まとめやすい。 社内配布・販促・全国配送 アパレル感度重視なら試作を
    グラフィック 高精細プリント。紙印刷のノウハウを応用。 写真・イラスト 色の再現性は試作で確認
    UTme! ユニクロボディで安心。アプリで手軽に作成。 個人・プレゼント 法人の複雑運用には不向き
    SUZURI 在庫なしで販売できる。ブランド立ち上げに。 物販・在庫リスクゼロ 納期に幅があるためイベント注意
    プラスワン 法人・大口の相談導線が明確。 法人・大口・相談型 短納期は条件次第
    タカハマ 職人の技術が光る老舗。品質志向。 品質重視・職人仕上げ 急ぎほど前倒し入稿が重要

    7. よくある失敗と回避策

    失敗を「起きてから直す」より、「起きる前に潰す」ほうが圧倒的に安いです。

    失敗1:見積もりを事前に取る

    → 注文前に見積もりを依頼しよう。メールやLINE等の履歴が残る形での問い合わせがオススメ。

    失敗2:ボディ在庫切れで色が変わる。注直前に大量に売れてしまうケースもあり。

    → 最初から「黒がなければネイビー」など代替案を決めておく。

    失敗3:仕上がりは良いが配布現場が地獄

    → 「袋詰め」「仕分け」オプションを選択する。現場工数削減が最優先。

    8.よくある質問(FAQ)

    Q1. 10枚だけで作るなら結局どこが安いの?

    A. プリントロビンの売れ筋のドライTシャツは10枚制作・単価777円(税込)~の激安価格となっており、大変人気です。

    Q2. 黒Tに淡い色を出すのが難しいのはなぜ?

    A. 黒い下地の上に淡い色を乗せるため、白引き技術が必要だからです。業者によって差が出るので、事前の問い合わせが必須です。

    Q3. 物販で失敗しないためにやるべきことは?

    A. 少量試作で「風合い」「サイズ感」「洗濯後の変化」を確認することです。売れ残りを排除する為、都度、追加生産がおすすめです。

    Q4. デザインは無料で作れますか?物販で失敗しないためにやるべきことは?

    A. 業者によってはデザイン費無料をうたっている事業者もございます。弊社でも10分程度で簡単に作業が行えるデザインは無料とさせて頂いております。1時間も2時間も価格デザインが無料になることは経済合理性から考えると、Tシャツ代やプリント代や版代にデザイン費の一部が上乗せ手されております。ですので最終的には、すべてをひっくるめて1枚単価がいくらなのか?を基準に比較・検討する必要がございます。
    また弊社ではデザインシミュレーターもご用意しております。アクセス後「正方形」のcanvasを選んで頂くと無料で自由にデザイン可能です。 https://simulator.robinfactory.co.jp/